千葉設計ブログ

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2017年1月6日

新年のご挨拶と、下町の美術館

あけましておめでとうございます。
昨年中は格別のご愛顧を賜り、厚くお礼を申し上げます。
本年もより一層のご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

弊社も本日より営業開始となりました。
1月らしい寒さですが、朝から冷たい空気に触れ、正月ボケした頭がシャッキリしたような気がします。

お正月休みに墨田区は両国にある「すみだ北斎美術館」まで行ってきました。
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目の前は公園。家族連れもちらほら。
この日は良い天気だったため、アルミパネルに空の色が反射して美しいグラデーションを造っています。
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設計は妹島和世さんです。
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スリット部分は様々な角度のガラスで造られており、
中に立ってみると万華鏡の中にいるような感覚になりました。

館内は広すぎず、狭すぎず、コンパクト。
ただ、この日は完成したばかりなのに加え、お正月休みだったこともあり、
人で溢れていたため、4階と3階をつなぐ階段等、細かな所までは見ることが出来ず。
再訪した際にはしっかりと見てみようと思います。

一見スタイリッシュな美術館と思わされますが、
目の前にある公園を通してじーーっと見てみると、
ソフトなアルミパネルが空や周りの景色を映し出して
見事に下町の風景と融合していました。

そして、広すぎない館内と相まって、「敷居の高い美術館」という雰囲気ではなく
下町の美術館らしく、「ふらっと入ることが出来る美術館」という印象を受けました。

考えてみれば、美術館というものは展示されている作品だけでなく、
建物そのものが作品であるという、まさに一粒で二度美味しい芸術なのだということに
改めて気づかされました。